労働安全衛生法が改正され、一定以上の面積を持つ物件にリフォームやリノベーションを実施する場合、事前にアスベスト調査を行って最寄りの自治体に届け出をすることが義務付けられました。アスベストは比較的低コストでありながらも耐火性や防音性などに優れていたことから、多くの公共施設や商業施設で採用されていました。しかし、後の研究で使用されている石綿と吸引すると健康被害に至ることが発覚し、現在では製造販売や使用が禁止されています。一方、アスベストを使用した建物は現在も残されており、工事を行う際には細心の注意が必要です。
アスベスト調査は建築資材などのサンプルを採取し、専用の分析機にかけてそれが何であるのかを調べます。多くの事業者では外部の機関に委託をすることから、一定の時間がかかってしまいます。しかし、それではいつまで経っても施工を実施できず、工期の目途が立たないことがあります。そんな時におすすめなのが、自社に分析機を保有している業者に調査を依頼する方法です。
サンプルをすぐに分析機にかけることができ、最短で24時間以内に結果が出るケースもあります。これにより自治体への届出を迅速に済ませられるのはもちろんのこと、工期に間に合わせることも可能です。必要に応じて適切な安全対策を行ってから施工を実施すれば、安心安全を確保しながらリフォームやリノベーションが行えます。作業員や近隣の住民に配慮するためにも、大切なプロセスです。
No comment yet, add your voice below!